英検5級の完全ガイド! 合格ラインや出題の内訳は?

近年、英語という言語は世界共通語として進学や就職において重要視されるようになってきました。その際に英語力を証明するのに役立つのが英検です。

英検はレベル別に試験を受けることが出来るため、自分の英語力に合わせて少しずつレベルアップしていくことができるのがメリット。

今回は、そんな英検の各級の完全ガイドとして、試験の内容や効率的な勉強方法まで詳しく解説していきます。

この記事を参考に少しずつ英語力をアップさせていきましょう! まずは初級編である英検5級について下記の通り詳しく解説していきます。

目次 [非表示]

1. 英検5級についてのご紹介

まずは英検5級の概要についてご紹介していきます。

英検5級に合格するには、目安として中学初級程度の英語知識が必要になります。英検5級で証明できる英語レベルは「初歩的な英語」。つまり、英語を習い始めたばかりの方に最適な級です。

基礎英語や家族、趣味、スポーツなど、身近で簡単なテーマが出題されるため、比較的合格率は高めの級になっています。

2. 英検5級の合格ラインは60%以上

英検5級を合格するためのラインは、60%以上。英語に触れたばかりの方を対象とした試験のため、合格ラインも比較的易しく設定されています。

リーディングとリスニングがそれぞれ425点満点、2技能の合計得点は850点です。合格ラインは419点だと言われていますが、単純に全体の49%に正解したからと言って合格できるわけではありません。

各試験の難易度に違いが出ないよう、英検では受験者の回答を比較することでスコアを計算するいわゆる「統計的手法」が使われます

統計的手法とは、各試験における受験者の正答によって、難易度が異なる結果を比較できる理論のこと。つまり、単純な正答数がスコアになるわけではないのです。

このことから、英検5級では確実に合格ラインとなるのは60%以上の正答率であると言われています。もっと詳しく言うと、筆記、リスニングそれぞれで15問以上の正答数が必要になります。

3. 英検5級の出題内訳

それでは、英検5級ではどのような問題が出題されるのか、詳しく見ていきましょう。

3.1. 筆記試験 25分・25問

大問1(15問)短い文の空欄の問題

短い英文をや会話文を呼んで、(  )に入れるのに最も適切なものを4つの選択肢から1つ選ぶ問題が出題されます。

近年の傾向としては、単語は約7問、熟語が約5問、文法が約3問ほど出題されていることが多いです。

15問を約10分で完了することを目標にしましょう。目安としては、各問題につき約40秒で答えるイメージです。

英検5級 筆記試験 大問1

大問2(5問)会話文の空欄の問題

短い対話を読んで、(  )に入れるのに最も適切な選択肢を選ぶ問題です。4つの選択肢が用意されています。

主に、日常生活や家族、学校、街の周りの場面での対話が多く出題される傾向にあります。大問2では、Wh-とHowの疑問詞の知識が必要に。疑問詞を見分けることができれば、適切な応答を推測できます。

たとえば、「Where」の疑問詞がある場合、意味は「どこ」になるので、応答文には「at the park」や「over there」など、つまり、「場所」を意味する単語が入っていると考えられますね。

5問を約5分で完了することを目標にしましょう。目安としては、各問題に約1分です。

英検5級 筆記試験 大問3

大問3(5問)並べ替えの問題

日本文の意味を表すように、英単語を並べ替える問題です。1番目と3番目にくる単語の最も適切な組み合わせを4つの選択肢から選びます。

注意しなくてはならないのは、文の始めにくる単語も、小文字になっていること。

現在形なのか、命令形なのかを見分ける知識が必要になります。また、代名詞の主格を識別できるように練習しておきましょう。例えば、「he」と「his」はそれぞれ、「彼は」と「彼の(もの)」になりますね。

5問を約8分で完了することを目標にしましょう。目安は、各問題に約90秒です

英検5級 筆記試験 大問1

3.2. リスニング試験 20分・25問

第1部(10問)会話に合う応答文

絵を参考にして、英文と応答を聞き、会話に最も合う応答を選ぶ問題です。3つの選択肢があります。

会話、応答の選択肢はどちらも音声のみで、問題冊子には、絵だけが載せられています。

会話と応答は2回放送されるので、1回目に上手く聞き取れなかったとしても、2回目でしっかり聞き取れるよう、耳を英語に慣らしておくといいですね。

第2部(5問)会話について質問

会話と質問を聞いて4つの選択肢の中から最も適切な回答を選ぶ問題です。会話と質問どちらも音声のみで、問題冊子には選択肢だけが載っています。

第1部と同様、会話と質問は2回繰り返されます。

英検5級 リスニング試験 第1部

第3部(10問)絵について英文

3つの発話を聞いて、絵に最も適切な回答を選ぶ問題です。選択肢は音声のみで、問題冊子には絵だけが載っています。

問題文は2回放送されます

4. 英検5級の語彙と文法の勉強法をチェック!

英検5級を攻略するには、動詞、名詞、形容詞、副詞を識別できるようになる必要があります。 また、現在形、現在進行形、命令形などの基本概念の知識も必要です。

これはほんの一例ですが、複数の場合に名詞につけるのは「s」なのか「es」なのかを見分けたり、単数の3人称「He・She・It」の場合、動詞に「s」か「es」を追加するルールなど。英語の基本的なルールをしっかり身に付けておきましょう。

出題される話題については、家族、趣味、スポーツなど日常生活に関する出題が多いです。効率的な勉強法としては、身近な話題を簡単な英作文にする練習をしておくと良いでしょう。繰り返し練習すれば自然と、基本的な文法や簡単な語彙が身に付くはずです。

5. 英検5級まとめ

英検5級では、中学初級段階の英語力が必要になります。合格ラインは60%前後を目指しましょう。

英語を習い始めた方に最適な試験です。主語や動詞、形容詞、名詞などの特徴や使い方を意識しながら出題のパターンを見つけ、それに応じて回答すると良いですよ。

合格、頑張ってください!