英検3級の完全ガイド! 合格ラインや出題の内訳は?

近年、英語という言語は世界共通語として進学や就職において重要視されるようになってきました。その際に英語力を証明するのに役立つのが英検です。

英検はレベル別に試験を受けることが出来るため、自分の英語力に合わせて少しずつレベルアップしていくことができるのがメリット。

英検3級の完全ガイドとして、試験の内容や効率的な勉強方法まで詳しく解説していきます。この記事を参考に少しずつ英語力をアップさせていきましょう!

目次 [非表示]

1. 英検3級についてのご紹介

英検3級では、中学卒業程度の「身近な英語レベル」が推奨目安となっています。

4級までで培った英語の基礎をより実践的に、英語で自分の考えをスムーズに伝えられるようにしておく必要があります。

筆記試験の題材の視野がさらに広がり、もう少し詳しく言えば、例えば海外の文化にまで触れてくる内容などです。

4級までとの違いは、ライティングの試験が加わること。より実践的な英語力が必要となってきます。

二次試験にはスピーキングテストがありますので、先述したとおり英語で自分の考えをスムーズに伝えられるようにしておきましょう。

2. 英検3級の合格ラインは60%以上

英検3級では、いわゆる4技能とよばれる、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングがそれぞれ550点満点で、合計スコアの満点は2200点になります。また、一次試験を合格すると二次試験のスピーキングテストを受験することができるようになります。

一次試験の合格ラインは1103点。ただし、英検4級までと同様、「統計的手法」に基づいて算出されるため、3級でも単純に正答の数で合格できるわけではありません。

日本英語検定協会による、2016年度第1回では、「各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されている」とされているので、3級の合格ラインは60%以上。ただし、4級同様70%以上を目指したほうがより安心です。リーディング・リスニングの合計で45問以上正解を目指すと良いでしょう。

目安として、2015年の英検3級の合格率は50%程度です。

3. 英検3級の出題

3.1. 筆記試験 50分・30問とライティング

大問1(15問)短い文の空欄の問題

短い英文や会話を読んで、(  )に入れるのに最も適切なものを4つの選択肢から1つ選ぶ問題。

最近の傾向としては、単語と熟語・表現、それぞれが6問ずつ出題されている場合が多いです。

また、最後の3問(問13〜問15)では、文法に関連する問題が出題される傾向にあります。よく出る文法の出題は、主語の応じた動詞の変化、不定詞 to 〜、比較の表現 -er・-est、関係代名詞 who・that、受け身形 (例 are spoken) を含む問題です。

15問を約8分で完了することを目指しましょう。各問題に約30秒で答えるのが目安です。

大問2(5問)会話文の空欄の問題

短い対話を読んで、(  )に入れるのに最も適切な選択肢を選ぶ問題です。4つの選択肢があります。

主に親しい人同士の会話や、店員と客の会話が出題されることが多いです。例えば、夫婦や兄弟、友だち、同僚など。

対話はA・Bのパターン、もしくはA・B・Aのパターンで出題されます。

5問を約3分で完了することを目指しましょう。つまり、各問題に約40秒くらいが目安です。

大問3(10問)提示・メール・長文を読んで、質問を答える問題

「提示」、「メール」、「長文」の3種類の英文に関する質問に答える問題です。

3Aはお知らせの文章、3Bはメールまたは手紙のやり取り、3Cは長文になります。3Cでは、人・イベント・場所・商品・食べ物などの歴史について話題が題材される場合が多い傾向にあります。

英文を読む前に質問に目を通して、英文では読み取らないといけない点を理解できるようにしておきましょう。

英文が正解文とは異なる表現になっている場合に注意しましょう。

10問を約20分で完了することを目指しましょう。各問題に約2分ずつが目安です。

大問4 ライティング

ライティングとは、QUESTIONについて、自分の考えとその理由を2つの英文で書く問題です。4級までは出題されないので、3級を受ける前にしっかり対策をしておく必要があります。解答の単語数の目安は25語〜35語です。

前提として、自分の意見について質問をする外国人の友達がいて、それに英語で回答をする必要があります。

問題文にあるとおり、QUESTION に対応していない回答の場合は0点と採点されることがあるので、QUESTIONをよく読んで理解しましょう。

よく出題される質問の話題をいくつか紹介します。

・習慣について

例「Which do you eat more often, rice or bread?」(ごはんとパンのどちらをより頻繁に食べますか?)

・自分の好みについて

例「Which do you like better, camping or reading books?」(キャンプと読書ならどちらが好きですか?)

・自分の趣味や日常生活について

例「Do you like cooking for your family?」(あなたは家族のために料理をすることが好きですか?)

ライティングは約15分で完了することを目指しましょう。

3.2. リスニング試験 26分・30問

第1部(10問)会話に合う応答文

絵を参考して、英文と応答を聞き、会話に最も合う応答を選ぶ問題です。

4級までとの違いは、A・B・Aパターンがある会話を聞いて、次にくるBの応答を3つの選択肢からの最も適切な1つの応答を選ばないといけないという点。

会話・応答の選択肢とも音声のみで、問題冊子には絵だけが載せています。4級までとは異なり、会話・応答の選択肢とも1回しか放送されません。一度で聞き取れるよう、より耳に英語を慣らしておく必要があります。

第2部(10問)会話について質問

会話と質問を聞き、最も適切な答えを選ぶ問題です。4つの選択肢があります。

会話と質問とも音声のみで、問題冊子には選択肢だけ載が載っています。

会話と質問が放送される回数はそれぞれ2回です。

第3部(10問)短い英文について質問

英文と質問を聞き、最も適切な答えを選ぶ問題です。4つの選択肢があります。

会話と質問とも音声のみで、問題冊子には選択肢だけ載せてられています。会話と質問の放送はそれぞれ2回です。

英文自体は、それぞれ4文ほどの短い文章。人物の習慣、短い伝記、おでかけの話がよく出題される傾向にあります。

もう少し詳しく言えば、アナウンス、レストランやお買い物、日常の習慣などです。

多くの質問は、詳細を聞き取ることができるかどうかを測定します。例えば、「野球の試合はいつ始まりますか?」などです。

または、文脈や場面を理解する能力があるがどうか、及び理由や意図を理解することができるかを測定します。例えば、「男の子は何について話しているのですか?」、「今日彼女はなぜ本屋に行ったのですか?」などです。

4. 英検3級の語彙と文法の勉強法をチェック!

3級で必要となる語彙の範囲は、1300語程度と言われています。

現在完了形および受け身形が加わるため、過去分詞、(例:speak spoke spoken, eat ate eaten)などを身につけておきましょう。

また、関係代名詞 who・that・whichなど、不定詞のさまざまな形式と使用法、数量を表す表現 some・any・a few・a littleなど、の使い方を勉強しておく必要があります。

5. 英検3級まとめ

英検3級では、中学卒業段階の英語力が必要になります。4級までと比べて視野が広がり、海外の文化などに触れる問題も出題される傾向に。

ライティングとスピーキングのテストが加わり、英語では自分の考えを伝えられるようにする必要があるので、より英語に慣れておくことが大切です。

3級の合格ラインは60%ですが、70%以上を目指しておくと安心ですね。

語彙と文法の範囲は広くなりますが、良い勉強のリズムを作りコツコツと練習すれば、効率よく英語を身に付けることができますよ。

合格、頑張ってください!